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Up date
08/06/10
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ヒートウエーブ

HEATWAVE : Stirling Engine
面白いものを見つけた。
ヒートウエーブという名前の電源要らずのサーキュレーターで、機能・用途的にはエコファンと同じなんだけれど、これは動作の仕組が根本的に違うのだ。
(エコファンはカナダ製で、こちらはアメリカ製)

ベルチェ素子を組み込んで、本体上下の温度差により自家発電してモーターの動力としているのがエコファンだが、ヒートウェーブはというと、まず電気モーターじゃないこと、本体自体が立派な熱機関エンジンなのだ。 形態としては外燃機関的と言えるんじゃないかな。 外燃室(炉)はズバリ薪ストーブだね(笑)

開封してみると完成品として梱包されてるエコファンと違って組立式だったりするが、組み立てと言ったって羽を取り付けるだけの誰でもできちゃう1分作業だ(笑)
箱の中には六角レンチと低粘度オイルと取説、そして検査済証が入っていた。
メーカー(Thermal Engine Corporation)では、出荷前の製品テストを行っているようだ。

華氏400度(摂氏約200度)と650度(350度)で動作確認しているようだ。
組み立ては付属の六角レンチを使って羽(プロペラ)を本体回転軸にしっかり固定するだけ。
羽はアルミ製みたいだから締付時に羽を変形させないように注意!

さすがに、とりあえずエンジンだけあって本体そのものがエコファンよりずしりと力強い重厚感があると思う。
さて、その動く原理はというと スターリングエンジン とかいう1816年の発明を応用したものだ。 温度によって膨張・収縮する気体の特性を利用している。


ストーブトップが200度程度になれば反時計回りに羽を動かすと回り始めると書いてある。

動力が電気モーターのエコファンの場合は、熱受板が一定の温度に達すると発電され勝手に回りだすけど、スターリングエンジンのヒートウエーブは一定の温度に達した後に回りだすきっかけ、最初の1回転だけは手動で回してやる必要があるようだ。 一度回ってしまえば必要温度が保たれている限り止まることはない。

カタログスペック上は、使用温度範囲が摂氏199〜537(華氏390〜1000)で、最大ファン出力が300CFMだというから、風量はエコファン3枚羽の2倍に相当する。 エコファンでも十分なサーキュレーション効果はあるが、データ上はヒートウェーブの方がかなり強力そうだ。

ただし欠点? としては回り出しの温度だろうか、約200度にならないと使えないみたいだからね。その点エコファンは60〜70度で始動するし、薪ストーブトップ温度が100〜150度を超えれば十分な回転が得られる。 それぞれに一長一短あるけど、機械として面白そうなのはボクとしてはヒートウェーブの方かな。

ところで気になる静粛性、可動音はどうなんだろう?
一応は静かなるエンジンとして名が通っているけど、クランクが動いたりピストンが上下動したりと、エコファンのように殆ど無音状態ではなさそうな気もするが、果てさて?

それと本当に200度に達しないと回らないものなのか?
最低どの程度の温度で回りだすものなのか試してみたいね。


ヒートウエーブその2へつづく
■ヒートウエーブの販売ページ■ 以下、取説の注意点等の概略

【使用上の注意事項】

使用中の本体は非情に熱くなりますので直接手で触れると火傷の恐れがあります。止むを得ず触れなければならない時は断熱グローブ等で防護してください。また回転している羽に触れますと怪我の恐れがありますので、特に小さな子供は注意が必要です。

【保守点検】

日常使用時に保守点検は特に必要ありません。しかし長時間使用によりホコリが溜まってしまった場合は柔らかい布や綿棒などで取り除いてください。また動きが鈍くなった等で付属の潤滑油(低粘度)を駆動部に注す場合は綿棒で極少量が宜しいかと思います。潤滑油を注す場合は上下可動軸、クランクシャフト、ベアリングのみです。
※グラファイト製で自己給油性能があるピストン軸には潤滑油は注さないで下さい。










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